オススメ音源 "VIENNA SPECIAL EDITION"
オーケストラ音源の中でも有名なライブラリの1つとして『VIENNA INSTRUMENTS』の『VIENNA SPECIAL EDITION』という製品があります。
『VIENNA INSTRUMENTS』は大変多くのライブラリを発売しており、それらを総合して『VIENNA SYMPHONIC LIBRARY』と言い、略して『VSL』と呼ばれています。
しかしこのライブラリ、あまりにも数が多いのと1つ1つの出来が大変素晴らしいので、全部揃えようとするとお値段も大変ゴージャスな価格になってしまいます。
そこで、このライブラリの中から通常のオーケストラ編成で使うであろう選抜ライブラリを厳選したのが『VIENNA SPECIAL EDITION』というシリーズでして、VOL1〜4+拡張2の合計6パッケージが販売されてます。
その中でも、基本中の基本ライブラリでまとめられている『VIENNA SPECIAL EDITION VOL.1』は大変優秀でして、これ1本あればかなり幅広いジャンルをカバーできるのは間違いないです。
しかしこのパッケージ、ネット上では何故か悪い評判ばかり書かれておりまして、それらのブログや掲示板をいろいろ見たところ、ちゃんと使えてる人が少ないように感じました。
たしかに厳選ライブラリなので、収録されている楽器や奏法はそれほど多くはありません。
とは言え、先にも述べましたがオーケストラ編成に必要なものは全て揃っていますし、音色や奏法は工夫すればオーケストラ以外にも応用できます。
じゃあその工夫ってなんなのよ?って話なんですが、別にそれほど難しいことはなく、ベロシティやコンプレッサー、EQの設定でいくらでも音色は変化しますし、ノートの長さを細かく調整すればレガート奏法はかなり人間的に発音されます。
実際、僕の仕事上でもオーケストラ編成から吹奏楽、軽めのバンドまで『VIENNA SPECIAL EDITION VOL.1』で済ませられることは少なくないです。
豪華なシネマテックサウンドだけで言えば、PROJECT SAMの『ORCHESTRAL ESSENTIALS』シリーズや、EWの『HOLLYWOOD ORCHESTRA』シリーズに軍配は上がると思いますが、応用範囲とコストパフォーマンスで言えば『VIENNA SPECIAL EDITION』は押さえておくべき音源だと思うのでオススメです。
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